人生観が変わった

家族からみた真藤順丈さんは「今まで以上にニュース見て文句を言うようになった」そうです。

これまでは自分の好きな映画や小説に耽溺していたいという気持ちが強かったようですが、社会の中にいる一人の人間という意識が強まったとか。

小説の中にもある種の「運動」を息づかせていきたいんだな俺は、と自覚するようになりました。たとえば政治運動のことだけを言いたいわけではなく、ちょっとした問題提起でもいいし、今までとは違う角度で社会の事象をとらえるのでもいいし。今後はなにか実社会に還元されていく要素を含んでいないと、エンタメでも厳しくなってくるんじゃないかと個人的には思っています。

とはいえ、歴史目線の説教をしたくて書いたわけではなく、人々の物語や「声」を語りたいという思いを込めて「宝島」はそういう小説を目指したそうです。